2017年 新春のご挨拶とお正月飾り
明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
最初の写真の右側に写っているのは、お屠蘇のセットですが、我が家にはお重箱やお椀など、長年にわたりお正月に使い続けている漆塗りの器がいろいろあります。
お椀は、右の写真のようなものですが、お正月にふさわしい梅の花と鶴の絵柄になっています。 |
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他に、大小のお盆や小さな器などがありますが、右の写真のような小ぶりの漆器は、花器としても使うことができて重宝するものです。 | ![]() |
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小さな正月飾りは、次の手順で作ります。
①小ぶりの漆器の枡(ます)の中にオアシスをセットします。 ②花をバランスよく活けて、足元に苔を貼って仕上げます。 ③花を活けた枡をお盆に載せ、黒豆を敷きつめ、松かさを添えて出来上がりです。 お正月が過ぎましたら、黒豆は黒豆茶や黒豆ご飯にしておいしくいただきましょう。
生活の中で、身近にある植物を上手に使って、居心地のよい場所づくりをすることを、私は幼い頃母から学びましたが、いまでも衣食住に植物を活かすことにこだわり続けています。
人々が自然から学び、生活に生かして、居心地をよりよくしてきた創意工夫の成果は、いまの世にもたくさん伝わってきています。その一方で、多くの自然が身の回りから失われつつあります。私たちの生活を豊かにする先人たちの知恵を大事にし、自然から学ぶ興味と努力を持ち続けていきたいものです。
多くの生徒さんと花卉装飾を学ぶ中で、私の思いがどれほど伝わっているか分かりませんが、私自身は自然のままに、今年も植物に寄り添って楽しく充実した生活を過ごしていこうと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
この文章をつづっている大晦日、孫たちが遊びに来ました。残っている花材を使って、自由に自分たちのお正月飾りを作りました。 |
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孫の2人が思い思いに花材を活けています。 | 左が2人で仕上げたお正月飾り。 | 上の孫は、水引飾りを細工しています。 |